世界史って膨大な量があって覚えるのが難しい!、しかも早慶レベルの細かいのなんて暗記できるわけない!と思っている学生が大半かと思います。ですが、正しい順番で適切に覚えていくことで膨大な量の世界史であっても、簡単に覚えることができるのです。歴史科目はいかに効率よく反復することにかかっています。
ただし、その反復の仕方にもポイントがあったのです。
闇雲に1問1答のみをひたすら暗記しているような勉強ではいつまでたっても勉強はできるようになりません。今回は世界史の勉強の仕方も含めてお教えしていきますね。
世界史の基本の勉強の仕方
- イメージ理解
- 理解・インプット
- 問題集
- 文化史・テーマ史対策
以上の4つのステップにわかれています。以下で簡単に4つのステップの説明をしていきます。
1,イメージ理解
必要期間:0.5~1ヶ月
目標:世界史の全体像をイメージできるようにする
何かを覚えるという段階において一番大事なのは概念をイメージできるかどうか、という点につきます。
特に世界史では今の時代背景も、国も違ったら、私たちが当たり前と思っていることでも通じないことが多々あります。こうした通じないことを理解するためには、歴史概念をイメージできるかどうかにかかっています。そのためにもこのレベルではマンガを用いた勉強を行います。このレベルでは大学入試用の知識をつけるというよりも、世界史の概念を今後スムーズに入れるための最初のステップと思ってください。
2,理解・インプット
必要期間:3~4ヶ月
目標:入試レベルの世界史の知識の理解&インプット
世界史の勉強の核になってくる部分ですね。この部分で深く理解して、用語を覚えることができるかどうかが今後の合否にも関わってきます。この段階で適当なインプットをしてしまうとずーとそのまま反復してしまうので、初読の段階で誤読を生まないようにしてください。つかむべきなのは歴史の因果関係、事件の背景、地理関係などです。この段階ではタテの流れを重視してインプットを行なってください。
3,問題集
必要期間:2~3ヶ月
目標:入試レベルの問題集&過去問で反復&アウトプット
前段階でインプットした入試用の知識を入試レベルの問題や過去問を使用して、対応ができるようにしていきます。インプットも大事ですが、この段階で自分の暗記の課題を発見して、インプットを再度行なう。アウトプット&インプットの繰り返しで学力を上げていきます。
4,文化史・テーマ史対策
必要期間:1〜1.5ヶ月
目標:タテの細かい因果をつかむ
この段階では、早慶特有のテーマ史や文化史を網羅していきます。通史だけやっていても早慶では点数はなかなか取れません。その理由の1つとして・・・
現役生が見劣しがちな文化史や戦後史、土地制度、各国史、経済史などなど普段の世界史では見落としがちな部分からの出題が頻発することが挙げられます。特に学部によっては、大問1つテーマ史という場合もあるので入念に対策をしてくださいね。
世界史が圧倒的に得意になる厳選参考書
1,イメージ理解
このレベルではマンガや字が大きくてわかりやすい参考書を教材としていきます。目標としてはとにかく早く1周をして、世界史とはどんなものなのか?という部分をつかむことです。
マンガ 世界の歴史がわかる本
【対象者】世界史を初めたいのだけど何から始めていいのかわからない学生、世界史の偏差値が50以下の学生
【おすすめ度】★★★★
3冊で世界史の通史がどんなものなのかを一気に理解することができます。全てマンガなので、まだ受験勉強に慣れてない学生であっても一気に読み進めることができオススメです!世界史という学問の性質上様々な場面が転換していくので、ところどころ変な部分があるのは仕方がありません。
漫画版 世界の歴史 全10巻セット
【対象者】世界史の勉強の前に一冊読んでおく、文字情報だけだと勘違いしがちな部分をイメージで理解
【おすすめ度】★★★★★
小学生向けの集英社版 学習漫画『世界の歴史』(全20巻)」を大人向けにカバー。上記の「世界の歴史がわかる本」では世界史という長編ものをムリにまとめた感があり、展開についていけない学生が多いかと思います。本書であれば、上記よりも切り口が細かいので、これは何を言ってるのか?を考えずに理解することができます。全巻セットで6,480円と値段も手頃なのでオススメです。すぐに揃えるのが難しい人は学校や図書館にあるものを使用してみるのが良いでしょう。時間のない学生(受験まで残り3,4ヶ月)の学生で早慶を目指すのであれば、上記の「世界の歴史がわかる本」がオススメです。
火の鳥
【対象者】高校2年生で何のために世界史の勉強をするのか?に悩んでいる人
【おすすめ度】★★★★★★
日本国民全てに見てもらいたい手塚治虫氏の不朽の名作です。読んだら即世界史の点数が上がるといって即物的なものではないですが、この本を読むことで歴史を学ぶ重要性をわかってもらえればと思います。時間のあるときに、とにかく読んでもらいたい一冊です。kindle版もあります
ブッダ
【対象者】高校2年生で何のために世界史の勉強をするのか?に悩んでいる人
【おすすめ度】★★★★★
“釈迦”・“仏”・“ゴータマ・ブッダ”等と呼ばれる仏教の開祖で、釈迦族の王子ガウタマ・シッダールタの僧としての生涯を描いた仏教のストーリー。上記で紹介した火の鳥の東洋編として企画されたもの。世界史を勉強する上で宗教を避ける事はできません。でも高校生にとっての宗教って「怪しい」「よくわからない」くらいの印象しかないかと思います。なぜ宗教が日本以外の世界中で広がっていて、紛争の原因になるようなものになりうるのか?、本書を通じてブッダの生涯を学びどのようにして仏教がなりたったのかを考えてみると良いかと思います。映画化もされた作品なので本書を知っている学生は多いかもしれません。こちらもkindle版もあります。
アドルフに告ぐ
【対象者】高校2年生で何のために世界史の勉強をするのか?に悩んでいる人
【おすすめ度】★★★★
「アドルフ・ヒトラーはユダヤ人である 」というヒトラーの出生を巡るストーリーです。
ストーリー自体が面白いですし、ヒトラーが第2次世界大戦に向かっていく際の葛藤が描かれていて、普通に教科書を読んでいてはわからないような人間ドラマを垣間見ることができます。フィクションではありますが、歴史の出来事の裏に見える人間の感情を見ることができるためには良いかと思います。kindle版もあります
旧約聖書物語
【対象者】】高校2年生で何のために世界史の勉強をするのか?に悩んでいる人
【おすすめ度】★★★
ブッダと同じく現在でも世界中の紛争の種となっているイエスの生誕にまつわる話をマンガでわかりやすく見ることができます。旧約聖書の天地創造から、アダムとイブ、ノアの方舟、バベルの塔、 アブラハム、モ-セの十戒、ダビデ王、ソロモン王、等の話を経て、イエスの誕生までを全編カラーで見ることができます。
安彦良和歴史シリーズ
【対象者】高校2年生で教科書を読んでもイメージができずに困っている学生
【おすすめ度】★★★
機動戦士ガンダムシリーズの安彦先生の世界史シリーズです。教科書を読んでいてもさっぱり理解できないけど世界史を勉強しなきゃいけない!という人はこの辺りを読んで、まずは歴史に興味を持てるようにしていきましょう。特に「イエス」はオススメです。ヨシュアと名乗る弟子の一人を視点として、現世まで影響力をもつイエスキリストがどのような人物で、なぜ「神への帰依」祈りへ向かったのかを理解することができます。
教科書よりやさしい世界史
【対象者】文字情報で大枠を確認したい方
【達成レベル】偏差値50
【おすすめ度】★★★
表紙だけ見ると上記のマンガのような漢字がしますが、違います笑対話形式での紹介+口語形式で紹介+多くの図解がなされているので、教科書を読むよりも早く一周することができます。マンガよりも文字で情報を確認したい!という学生にオススメです。
2,理解・インプット
前ステップで、世界史のある程度の流れ、因果を確認したらこの段階で入試レベルの精度の知識に変えていきます。イメージ化したものを言語化していくというプロセスになります。読解してインプットしていくタイプと1問1答で反復して覚えるタイプ、頭の整理をするためのサブノート形式をご紹介します。下記からそれぞれ1つずつ選べば、世界史の基礎知識は問題なくつけることができます。
読解型参考書
時代と流れのつかめる用語問題集 世界史B
【対象者】世界史の全体像を掴んでいる学生
【達成レベル】偏差値60~65
【おすすめ度】★★★★★★
見開きで、右側には5分程度(編者側は10分と仮定)で読める空欄の含まれた説明文を読みながら埋めていく形式です。また左側には地図や大事な写真がまとめられています。何よりもこの参考書が良いのは歴史をコンパクトに学ぶことができる点です。かなり薄い参考書(250ページ程度)なので、何度も繰り返してセンター→MARCHレベルの知識を確実に身に付けることができます。時間のない学生はこの参考書と下記で紹介する問題集だけでも十分入試で戦える実力をつけることが可能です。
詳説 世界史 B
【対象者】世界史に興味がある学生、ある程度頭のなかに歴史の因果が入っている人
【達成レベル】偏差値70
【おすすめ度】★★
歴史科目だとよく学校の先生や先輩などに薦められて、山川の教科書で勉強をしている人を見かけます。確かに、歴史科目の場合この参考書を完璧に覚えることができていればどんな学生でもどの大学でも合格点を取ることができます。ですが、それは半分あっていて、もう半分は間違いです。なぜなら、教科書を見て理解できる学生というのは既に歴史科目がある程度好きだという隠れた前提があるのです。この前提がなぜ大事なのかというと、教科書は情報が整理されてなくてそのまま順番通りに読んだだけでは何が何だかよくわからなくなってしまう部分が多々あるのです。この部分で歴史に興味がある学生は自分で論理関係を整理し直すのですが・・・特に興味もなく漢字を書きたくないというよくわからない理由だけで世界史を選んでしまった学生では太刀打ちができなくなってしまうのです。
*実際は中国史のほうがよっぽど大変なのですが・・・笑
歴史科目というのは整理作業なので、どれだけ勉強しても整理ができていなければいつまでたっても成績は上がりません。ですから、勉強ができないと自負している学生は教科書で勉強するのは絶対にやめましょうね。時間を損してしまいます。もちろん、ある程度できるようになってから(偏差値70以上)、見返しに使うのは有用です。
アナウンサーが読む詳説世界史は、その名の通り詳説世界史をそのまま現役のアナウンサーが朗読をしてくれているのものです。教科書を使う人で通学時間が長い学生は使ってみるとよいでしょう。
書き込み教科書 詳説世界史B は、詳説世界史Bが空欄になっていてそれを埋めていくスタイルです。教科書と併用で教科書の内容を復習する際に使用すると良いでしょう。
詳説世界史研究
【対象者】世界史オタクのための本、偏差値75以上の人
【達成レベル】偏差値70以上
【おすすめ度】★
受験相談をしているとたまに使っている人がいるのですが、世界史を好きで好きでたまらない!、という受験生以外は、勉強しているつもりになって終わるだけなので使用は控えましょう。ある程度できる(偏差値75程度)ようになって辞書的に使うのはありです。
詳説世界史図録&世界史図録ヒストリカ
【対象者】全ての世界史受験者
【達成レベル】-
【おすすめ度】★★★★
図録はこれでなくてもいいのですが、世界史を勉強する際には必ず使用してください。上記の方でも説明したのですが、世界史を勉強する際にイメージを持つことは必要不可欠です。イメージをもって勉強することで世界史に対しての興味も湧いてきます。またフローチャートなど頭を整理する用にも使用できます。
青木世界史B講義の実況中継シリーズ 1〜5
【対象者】世界史の全体像が頭の中にあって次のレベルに進みたい受験生
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★
定番の実況中継シリーズですね。網羅性は完璧とは言えないまでも講義形式で会話形式で話が進むので、初学者で何も知識がない状態で始めても問題なく理解することができます。世界史が苦手だけど何から初めて良いかわからない人はまずこの参考書からやってみるとよいでしょう。この参考書を何度も何度も繰り返すことで世界史の全体像が頭の中に入ってきます。また5巻目の文化史は類書がなかなかないので文化史対策にはオススメです。
青木裕司のトークで攻略世界史B Vo1 Vo2
【対象者】手早く世界史のエッセンスを理解したい人
【達成レベル】偏差値60近辺
【おすすめ度】★★★★
トークで攻略世界史は実況中継シリーズのサブノートを抽出したものとなっています。青木先生の話を聞きながら、ノートを理解していく形式です。ただ、基本的に偏差値50以下の学生は耳で聞くのは寝てしまう可能性が高いので、それは自身の集中力と相談しましょう。
ナビゲーター世界史
【対象者】1度授業で勉強を行なっている受験生
【達成レベル】偏差値70
【おすすめ度】★★★★
教科書を出している山川出版社からの出版ということで網羅性にも問題ありません。総じてわかりやすいですが、受験のポイントやどこがでるのかという重要度が分り辛いので、完全初学者では情報を整理していくのが難しいかと思います。上述のステップ1でマンガなどである程度世界史の概要が頭のなかにある状態であれば問題なくすすめるかと思います。
荒巻の世界史の見取り図
【対象者】入門レベルを終えて、さらに世界史の理解を深めたい人
【達成レベル】偏差値70
【おすすめ度】★★★★
内容の網羅性には教科書やナビゲーターに譲るものの世界史の知識をただの機械的暗記ではなく、納得感をもって理解することができます。ただ初学者にとってはいきなりこの一冊だとやや敷居が高いので、一冊入門を終えてから取り組むとよいでしょう。地図を多用していることやフロチャートを多用されているので、類書でありがちな今どこのはなしをしているのか?など情報の整理段階で迷うことがありません。歴史科目の勉強は整理をいかにうまく出来るかにかかっているので、これがあることはポイントは高いです。
*誤植が多いとのことですが、現在の新版では全て修正されているので 中古での購入は控えて必ず新版を買いましょう。
パノラマ世界史
【対象者】入門レベルの参考書、センターのみ
【達成レベル】偏差値60近辺
【おすすめ度】★★
高校での授業の補助として使うとよいでしょう。オールカラーで地図も豊富なので資料集と同様の使い方をするとよいでしょう。
なぜがわかる世界史
【対象者】一冊上記の参考書をやって一通りの知識はつけたので更に知識を深めたい人
【達成レベル】偏差値70以上
【おすすめ度】★★★
歴史の勉強でなぜ?と思えるような事柄に丁寧に答えた本です。受験用の参考書というよりも高校の授業の副読本という形でしょうか。ただ上下巻合わせて900ページ超というのは一般的な高校生が読破するにはかなり難しいかと思います。詳説世界史よりは読みやすいため、世界史が好きな受験生が時間の空いた時に読み物として進めていくという形が良いでしょう。
上住のわかる世界史標準講義
【対象者】世界史初学者から
【達成レベル】偏差値70
【おすすめ度】★★★
実況中継と同じような形で使用すると良いかと思います。実況中継やナビゲーターよりも多くの図表を使っているのが初学者でもわかりやすくなっています。ただ、筆者が西欧史学専攻からなのか西欧史に関しては類書の中でもずば抜けていいのですが、中国史やアジア史は単純な記述となってしまっているのが残念です。
世界史との対話
【対象者】歴史をただの暗記ではなく、思想の部分まで読み解きたい人、偏差値75程度
【達成レベル】−
【おすすめ度】★★★★★
受験用の参考書ではないのでこの参考書を読めば偏差値が上がるというものではないが、世界史という学問をどのように考えればよいのかを考えさせられる著作です。大学で歴史学の専攻を考えている学生は読んでみたほうが良いと思います。
目次
上巻:第1講の人類の誕生に関する講義から第24講のジャンヌ・ダルク論まで
中巻:第25講のスコラ哲学に関する講義から第47講のオーストリア帝国の民族問題を扱った講義まで
下巻:ドーデの「最後の授業」をめぐって国民の根拠を考える講義から始まり、チェルノブイリ原子力発電所事故をめぐる講義まで
本文引用
まず何といっても、世界史の「知」の三層構造が見えるようにするということだ。第一の基層には、何年にどのようなことが起こったかという「事件・事実」の列挙がある。これは動かせない事実である。第二に、その事件・事実を前にして、どのような歴史の論理がよみとれるかという「解釈」の層がある。……高校の世界史教育には以上に加えて、第三層が必要であると、私は考えている。それは、歴史を素材にして人間のありかたや政治のありかた、ひいては自分の生き方について「歴史批評」をおこなう、という「知」のいとなみである。
一問一答型参考書
一問一答参考書では読解型参考書のインプットを補助する形で使用していきます。受験ではアウトプットが命です。どれだけインプットに時間をかけてもアウトプットができていなければ意味がありません。常にアウトプットを意識するためにも読解型参考書でインプットをしている際にアウトプットすることも考えて読んでいきましょう。
世界史B一問一答 完全版
【対象者】早慶を目指す受験生
【達成レベル】偏差値近辺
【おすすめ度】★★★★
一問一答の中では一番のできですね。早慶レベルの問題の網羅性はかなり高いです。早慶(特に慶應法学部の1問1答形式)志望者はこの1問1答は必須ですね。ただ、誤植がややあるので漢字などのチェックはしておきましょう。
一問一答世界史B用語問題集
【対象読者】教科書レベルのチェック、センター試験・MARCHレベルを志望
【達成レベル】偏差値65~
【おすすめ度】★★★
教科書で読解している学生はこちらの1問1答との相性が良いので使用していきましょう。世界史を使用するのがセンター試験までだったり、MARCHレベルを志望している人はこれと教科書で合格点を取ることができるでしょう。類書よりもシンプルにまとまっているので良いです。
入試に出る 世界史B 用語&問題2000
【対象読者】流れのチェック、問題演習をしている時間のない学生
【達成レベル】偏差値65~
【おすすめ度】★★★
1問1答には珍しく、用語の確認プラス流れの確認も簡単にできます。MARCHやセンターのみでしたら、これプラス読解系の参考書で問題演習を大してしないでも対抗ができます。
そのまま出る世界史の一問一答
【対象読者】流れのチェック、問題演習をしている時間のない学生
【達成レベル】偏差値65~
【おすすめ度】★★★
通常の1問1答と違って、地図の確認やテーマ史の確認もできます。また 過去問が頻度別に分類されて紹介されているので、自分の志望校に合わせてどこまでやればよいのかを理解することができます。
サブノート型参考書
頭の中を整理するためにある程度理解型参考書を覚えたら、一気に埋めていったり、読解型参考書と同時並行ですすめたりと使い方は人それぞれです。一冊勉強しておくと、問題演習で問われた際もここのことを聞かれているのか?ということも整理ができます。論述が出題される学生は論理関係を整理するためにも1冊やっておくとよいでしょう。
詳説世界史学習ノート&詳説世界史 要点整理ノート
【対象読者】頭の中を整理したい受験生
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★
山川の「詳説世界史学習ノート 」「詳説世界史要点整理ノート」「詳説世界史ノート―世界史B」の3点セットです。「詳説世界史学習ノート」はサブノートを1から作るのではなくて、教科書を元にしてサブノートを作っていきたい人向きです。自分で色々書き込めるように、空欄部分があるので授業で習ったことや教科書を勉強していて気づいたことを記入していくと良いでしょう。到達レベルとしてはセンター〜マーチレベルですね。「詳説世界史要点整理ノート」は「詳説世界史学習ノート」を1冊にまとめて適宜設問が付いている感じです。また余白も多いので、こちらのほうがサブノートしての自由度は高いですね。「詳説世界史ノート―世界史B」ですが、これも「詳説世界史学習ノート」を一冊にまとめたような感じですが、設問がついていないのが要点整理ノートと違う点ですね。到達度はセンター程度です。既に世界史を勉強していて、基礎固めをしたい人には向いています。
カリスマ講師の日本一成績が上がる魔法の世界史ノート
【対象読者】一通り入試の勉強を終えた人
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★
受験世界史のカリスマである佐藤幸夫先生の世界史のノートを公開しています。詳しい解説はないので、1から勉強しようという人には向きませんが、大枠のマクロの流れ、の確認はできます。手書きの形式なので、人によっては読みづらいと感じる場合があるので、購入の際には自分で一回見ておきましょう。
世界史Bの必修整理ノート
【対象読者】流れは既に頭のなかに入っていて用語の確認を一気にしたい人
【達成レベル】偏差値60
【おすすめ度】★★★
世界史の要点をまとめて穴埋め形式で勉強していきます。世界史の問題集としては薄いので基礎を固めていくにはおすすめの一冊です。
3,問題集
入試レベルの問題を解いて、早慶レベルのアウトプットに磨いていきます。始めのうちは全然解くことができない問題も、何度の何度も繰り返すことで何を問われているのかがわかるようになってきます。
とってもやさしい世界史
【対象読者】世界史苦手
【達成レベル】偏差値40以下
【おすすめ度】★★★★
世界史が苦手でしょうがない人限定の教材です。
使い方はこちらからどうぞ!
30日完成スピードマスター世界史問題集世界史B
【対象読者】問題演習入門
【達成レベル】偏差値60
【おすすめ度】★★★★
問題演習の入門にしてこの一冊でセンター対策でしたらこの一冊で問題ありません。ある程度世界史を勉強したことのある人はこの参考書からはじめて自分の弱点を見つけるのが効率的でしょう。
はじめる世界史 要点& 演習
【対象読者】問題演習入門 スピードマスターよりも詳し目
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★
上記のスピードマスターは速度に重視をおいて、頻出の最低限の項目をとにかく頭の中に入れていくという形でした。こちらの参考書はこの参考書一冊で中堅私大なら合格できるような細かい問題も扱っています。全65単元から構成されています。
各予備校センター模試 問題集
【対象読者】問題演習入門
【達成レベル】偏差値60~65
【おすすめ度】★★★★
それぞれの予備校が出しているセンター式の模試の過去問です。難易度順だと、駿台>河合=Z会>代ゼミとなります。気になる人はどれか一冊をやっておくとよいでしょう。
マーク式基礎問題集 世界史B
【対象読者】問題演習入門
【達成レベル】偏差値60
【おすすめ度】★★★★★
河合塾の模試から正誤問題を抽出。正誤問題は一問を解くのに様々な知識を総動員して解いていく必要があるので、受験の過去問でいきなり解いていくのは難しいです。これを一冊やって正誤問題はどのように解いたらよいのかを確認していくと良いでしょう。ただ、解説はあまり詳しくないので基礎を勉強してから基礎固めで使用します。
世界史B 正誤問題集
【対象読者】問題演習入門
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★
2006~2008年の問題を中心に正誤問題に的を絞って編集し、実際の入試問題をそのまま採録した問題集です。「通史」「地域史・テーマ史」の2部で構成されています。私大の入試問題なので上記の正誤問題よりもやや難し目です。
世界史問題集完全版
【対象読者】難関私大志望の受験生
【達成レベル】偏差値70
【おすすめ度】★★★★
一問一答と対応している参考書ですが、こちら単品でも使用できます。過去問をベースにして原始古代から近現代までの91テーマで、全分野を網羅しています。また「病気と医学」、「世界遺産」、「ヒト・モノの流れ」などのテーマ問題も併記されているので早慶で頻出のテーマ問題にもこの本一冊である程度対応ができます。
HISTORIA 世界史精選問題集
【対象読者】難関私大志望の受験生
【達成レベル】偏差値60~70
【おすすめ度】★★★★★
基本的な世界史の流れを理解できたら、こちらの教材を始めましょう。
基礎的な問題から難関大学の問題まで対処することができます。実力をつける世界史が難しすぎて、対応できなかった生徒でもこのHISTORIAであれば問題なく始めることができるでしょう。
▶HISTORIA 世界史精選問題集の詳しい使い方はこちらから
実力をつける100題
【対象読者】難関大学志望、早慶志望の受験生、世界史を得意科目にしたい人
【達成レベル】偏差値70~
【おすすめ度】★★★★
記述問題が多めでこれまで何となくインプットをしてきた受験生は痛い目を見る参考書です。量が多いのでなかなか1周をするのが大変ですが、このレベルの問題を全て完璧にできれば早慶でも上位層に位置することが可能です。
関東難関私大入試対策用世界史問題集
【対象読者】MARCHの対策を手っ取り早くしたい人
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★
「通史」の部分で130題。「地域史・各国史」「テーマ史」・「各国史」などで28題の出題されます。
関東の難関私大から厳選された過去問を選んでいます。問題は下記の大学から選ばれています。
【 青山学院大学・学習院大学・慶應義塾大学・上智大学・中央大学・津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学・法政大学・明治大学・立教大学・早稲田大学】
ビジュアル世界史問題集
【対象読者】地名と地図が一致していない人
【達成レベル】偏差値60〜
【おすすめ度】★★
世界史ができない受験生の理由の1つに文字情報だけで理解してしまうことがあげられる。この参考書ではそんなできない受験生の ポイントを抑えて地図で勉強することをベースにしている。
世界史B標準問題精講
【対象読者】早慶以上の難関大学志望
【達成レベル】偏差値70~
【おすすめ度】★★★
標準とあるがレベルは標準ではなく難関レベルであることに注意。同レベルのZ会の100題よりも問題数は少ないがテーマ史の網羅はこちらのほうが上。ただ説明が簡素なので、世界史ができる人向けなのは否めない。
早慶・関関同立大世界史シリーズ
【対象読者】早稲田・慶應・関関同立志望
【達成レベル】偏差値70~
【おすすめ度】★★
大学別の対策集です。ただ、大学が違うからといってそこまですることが違うかというとそんなことはないです。上記の難関大学用の問題集を一冊終えて時間が余ったらやってみましょう。基本的には上記の問題集を1冊行えば早慶レベルでも問題ありません。
4,文化史・テーマ史対策
通史を覚えただけでは通用しないのが早慶レベルの世界史です。通史を完璧に理解デキるだけでもかなりの上位層なのですが、早慶ではこのレベルでは差がつきません。早慶に圧勝して合格するためには+αが必要なのです。それが今回ご紹介する文化史やテーマ史になります。
分野別世界史問題集
【対象読者】各国史に問題のある人
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★
国別、文化史で分けられているので、苦手な部分をとってやってみるとよいでしょう。特に文化史はなかなか良い参考書がない中で1冊で入試レベルまでまとめられている点はオススメです。
世界史の総整理
【対象読者】偏差値70は平均的に取れる受験生でもう一段階上に行きたい人
【達成レベル】偏差値75
【おすすめ度】★★★
各国史に絞ったノート形式の参考書です。文字情報ばかりで地図が全く掲載されてないのでやや分り辛いですが、掲載されている用語のレベルはかなり高めです。早慶上智を目指すのであれば最後のまとめにやっておいてもよいでしょう。
世界史劇場
【対象読者】ピンポイントで苦手な分野のある学生
【達成レベル】偏差値75
【おすすめ度】★★★★★
ロシア革命やアメリカ史、イスラームなどピンポイントで苦手な部分がある受験生はやってみましょう。マンガ形式で(とはいってもマンガではない)、それぞれの歴史事項の成り立ち、図を使ってわかりやすく説明してくれてます。まだ全てそろっているわけではないのだが、今後の世界史の新しい流れになりそうな感じがして楽しみです。
タテ・ヨコ総整理 世界史×文化史 集中講義
【対象読者】早慶志望
【達成レベル】偏差値65~
【おすすめ度】★★★
図や写真を多数掲載して見やすく文化史を学ぶことができます。ただし、インド文化史など抜けている項目もあるので自身でさらに文化史の知識を知識を埋め合わせていく必要があります。
佐藤の世界文化史一問一答
【対象読者】早慶志望
【達成レベル】偏差値65~
【おすすめ度】★★★★
こちらも文化史を取り扱っている参考書だがデータ量、網羅性に関してはこちらのほうが上です。かなり細かい点まで扱っているので早慶受験者以外は使用する必要はありません。
攻略各国史
【対象読者】通史はわかるが国ごとの違いがよくわからない人
【達成レベル】偏差値70〜
【おすすめ度】★★★
各国史です。下記3冊で比べると網羅性は山川の世界史各国史ノートが一番ですが、国ごとに過去の入試問題を使って問題演習ができます。ですから、アウトプット重視という点では評価できます。
世界史各国史ノート
【対象読者】通史はわかるが国ごとの違いがよくわからない人、入試までにまだ時間のある人
【達成レベル】偏差値70〜
【おすすめ度】★★★
穴埋め式で自分で教科書を作っていくタイプの参考書です。ちょっと情報が古いのが難ですが、国ごとに細かくまとめることができるので、入試までまだ時間のある人はこれプラス問題演習をやってみると更に定着度が増しますよ。
タテから見る世界史
【対象読者】通史はわかるが国ごとの違いがよくわからない人
【達成レベル】偏差値70~
【おすすめ度】★★★★
この参考書も各国詞史です。通史を自身でおこなっていればヨコから見る世界史は必要ありません。問題演習形式で解説自体は詳しくはないですが、これまでの確認になるのでタテの知識の総整理につながります。
流れ図で攻略詳説世界史B
【対象読者】通史はわかるが国ごとの違いがよくわからない人
【達成レベル】偏差値70~
【おすすめ度】★★★★★
歴史の因果関係を理解するためのフローチャートが全て本誌には 掲載されています。早慶レベルの論述であれば、この本の流れを完璧にすれば解くことができます。
年号暗記・その他参考書
歴史の勉強に必要不可欠な年号暗記やその他必要な問題集をまとめておきます。世界史は日本史と異なり年号暗記がそこまで大事ではないですが、横縦の論理関係を年号という絶対軸で理解するためにも、ある程度は覚えておく必要があります。
世界史用語集
【対象読者】難関大学受験生必携の参考書
【達成レベル】偏差値75
【おすすめ度】★★★★★
早慶を受験するにあたりこの参考書を使わないことは考えられません。ある程度勉強が進んでわからないことはとにかく用語集で調べていきましょう。早慶レベルで世界史を得意科目にしたい場合は用語集を丸暗記するくらいの根気は必要です。*もちろん、合格点をとるだけであればそんな必要はありません。
世界史年代ワンフレーズ
【対象読者】年号暗記
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★★
世界史の入試に必要な年号をコンパクトに纏めてくれています。下記の年代暗記法よりもシンプルかつコンパクトなので、ある程度頭の中に流れや用語の理解ができている人にオススメです。短いフレーズで覚えられるので良いかと思います。
元祖世界史の年代暗記法
【対象読者】年号暗記
【達成レベル】偏差値65
【おすすめ度】★★★★
上記の年代ワンフレーズよりも解説が詳しく載っているため年号を暗記しながら、流れや細かい部分も覚えていきたい人向けです。
絶対に解けない受験世界史 悪問難問集
【対象読者】世界史オタクの道、英語、国語の偏差値が75以上の人
【達成レベル】偏差値80
【おすすめ度】★
この問題集は多くの受験生には無用なものだと思います。英語や国語の偏差値が75を超えていて志望校の過去問で8割程度取れるようであれば、この参考書を見て 勉強するのもありかと思います。
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