脳科学から考えた勉強法!かけた時間を回収できる魔法の暗記術とは

暗記には一夜漬けは効果がない!
cc-library010000035

勉強法にも色々あり、学生さん1人1人にそれぞれ得意なやり方もあるはずです。中でも一夜漬けを得意とする学生さんは多いのではないでしょうか。あらかじめ勉強してもどうせ忘れてしまうからと、大事な試験の前日に徹夜で勉強するのはもはや定番です。しかしこの一夜漬け、脳科学的には実は全く効果の根拠がないのです。
一体これはどういうことかと言いますと、脳科学の分野では脳は反復することにより記憶が強まるとされています。そのため一晩の猛勉強によって上がる学力は、その場しのぎのものでしかありません。日頃から同じようなことを継続し、繰り返していくことで記憶力や学力は底上げされるわけです。
それと、一夜漬けは睡眠時間を削るものです。これも脳科学から見ると非常に良くありません。脳というのは、眠っている間に記憶を整理しています。その日に勉強した内容は、しっかりとした睡眠をすることで初めて自分のものになるのです。睡眠不足は集中力の低下も招き、大事な本番への影響も懸念されます。
こうした点から考えても、ほとんどメリットがない勉強法だということが分かるでしょう。 勉強には、継続と休養が必要不可欠です。毎日コツコツやりながら、毎日ちゃんと休むことも忘れないでください。

一夜漬けをしないためにも長期的に覚える工夫が必要
1024-cc-library010005004

え、そんなのでいいの?!と言われそうですが、一度覚えたら忘れない、効果的な勉強法にはこんなのがあります。
まず1つ目は「替え歌を作る」。例えばですが中国史を勉強するとき厄介なのがコロコロ変わりまくる国名を覚えること。しかし、これを「もしもしかめよかめさんよ」で始まるあの歌のメロディに乗せて歌えばあら不思議、忘れません。 歌が好きなら、替え歌作ってどんどん覚えましょう。
2つ目は「映画やドラマ、テレビ番組を活用する」。これは主に日本史や世界史、地理、政治・経済に使えます。 日本史や世界史なら史実をもとに作られた映画や大河ドラマ、地理なら旅番組、政治・経済なら池上彰さんが出演している番組などを見た方が、真面目に教科書を読むよりも効果的な勉強法だったりします。
3つ目は「音読を活用する」。これは特に英語や古典に有効です。英語や古典はそもそも「言葉」です。考えてみて欲しいのですが、皆さんは身近な言葉である日本語をどうやって覚えましたか?書いて?見て?……いや違うはず、「耳で聞いて」覚えたはずです。また、自分が音読できれば大概は書くこともできますから、そういう意味でも音読は有効です。
そして最後は「理数系は公式や法則そのものでなく、実際に使っている問題を覚える」。これは主に理数系の教科が苦手な人に多いのですが、せっかく公式や法則を覚えてもどこで使うかがわからないという場合は、実際にその公式や法則を使っている問題をまずはひとつでいいので覚えましょう。

とっておきの暗記術! ストーリーを構築しながら覚えていく

cc-library010008951

上記の方法に加えておすすめなのが、物語を読むように記憶する勉強法です。これはどのような勉強法かと言いますと、たとえば年号を覚える際に語呂合わせを活用します。
それと同じ感覚でストーリー仕立てにしたり、リズム感を用いて必要な項目を覚えていきます。
特に日本史や世界史、現代文などの科目では、教科書に載っている文章が難しいという学生さんもいるはずです。そのようなときこそ、この物語を作ってみましょう。
まずは試験に出そうなポイントを文章から抽出し、箇条書きにしてみるのです。その集まったキーワードを物語に登場させ、記憶に残りやすくすることを狙います。
こうした勉強法が効果的とされる理由は、自分で想像して作り上げるということにあります。最初から用意された文章を読むよりも、自分で作ったものを読むことにより脳との関連性も強くなるのです。日頃から読書などをして文字を読むことが得意な学生さんには、特に効果的と言えるでしょう。気分転換も兼ねられますから、煮詰まってしまったときには是非とも試してみてください。

方法論だけでなく、情報に対しての情報密度を上げてみる
1024-cc-library010005311

上記方法で基本的なものを覚えていくことはできます。ですが、方法論で覚えた内容というのは情報のレベルとしては脆く、応用問題には対応できません。
どんな問題にも対応できるように情報の密度を上げていきましょう。
その方法とは、本を読むことです! 本を読むことは自分の知見の幅を広げることにつながります。
受験勉強や資格取得の勉強となるとなかなかそうはいきません。読書好きな方の中には「読書ばかりしてないで勉強しなさい!」と言われた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、普段自分が見ている視点とは違った角度で勉強に対して取り組むことができるので、非常に効果が高いのです。
もちろん、勉強に全く関係の無いものを読んでもあまり効果は期待できませんが、良い書籍を読むことはより深い知識を身につけたり、勉強に対するモチベーションを上げる事につながります。 では、そのような良書はどのように探せばよいのでしょうか。具体的には教科書や参考書の隅っこに乗っているコラムを見てみてください。
ここには普段学習では特に見る必要のない事柄が記載されています。しかし、ここには私たちの好奇心をくすぐるようなトピックなどが掲載されています。 ここで興味のあるトピックを発見できたらそれに関連する書籍を読んでみてください。きっと良い方向になります。

インプットの情報の質を静的から動的なものに転換する

インプットの質は普段参考書や、教科書を読んでいると情的なものに依存しがちです。ですが、情的なものよりも動的なものの方が、理解度が上がってきます。
これは難しい数学の問題であっても一段階一段階順を追って、話を聞くとわかる!という経験がある方はおわかりでしょう。
では静止画の情報よりも動画の情報がより記憶に定着するのはなぜでしょうか。これには脳科学的にしっかり理由があるのです。脳が物事を記憶するためにはまず情報の符号化がなされます。それから貯蔵されます。それは引出の中にしまいこむようなものです。それからあとでそれらを引出から出すことを想起といいます。しかしこれら三つのステップがスムーズに行われないと、暗記することはできません。情報の符号化の段階で、動画を使うことが効果的なのはなぜでしょうか。脳科学的な見地から言うと、動画は視覚と音声という感覚器官を通して情報を脳にたくわえます。この感覚記憶という蓄え方は、脳の異なるいろいろな感覚を利用するため、記憶が定着しやすいと言えます。多くの人は無意味な文字の配列を覚えることを難しく感じるのではないでしょうか。また単語帳でひたすら英単語を覚えようとして苦心した経験はだれにでもあるにちがいありません。ところが一枚のイラストを覚えておくことは、それほど難しくありません。それが数秒のテレビコマーシャルとなるとさらに容易です。映像なら詳細な点も覚えられるにちがいありません。ですから勉強の際には、教科書だけを使うのではなく、映像を用いるなら、多くの情報を定着することが容易になります。それは脳科学に基づいた効果的な方法です。

アウトプットの仕方を自分だけで確認ではなく、人に教えることで確認していく
1024-cc-library010000330

 

インプットの仕方を変えるだけでなく、自分の学力を上げる方法に、他人に勉強を教えるというものがあることをご存知ですか。教わるのではなく教えるのです。一見矛盾した表現に思えますが、実は脳科学ではしっかりと実証された方法なのです。 人は誰かに物事を教える際、無意識に自分の中にある知識や情報を整理しています。これは、どう言えば相手に上手く伝わるのかを考えるからです。自分では理解している事柄も、他人に理解させようとするとまた違った難しさが出てきます。何故なら自分に対しては自分なりの理屈や表現が通用するものの、他人が相手になるとそれではダメだからです。つまり教えるときというのは、実質教わったときよりも脳を働かせているわけです。その行程が、また1つ自分のレベルを上げてくれるのでしょう。 それから教えることによって、自分の中でその内容を復習することにもなります。脳科学では思い出す運動をすることも脳に良いとされていますから、この復習は更に知識を深めるキッカケにもできるのです。 勉強は、パートナーがいれば楽しさが生まれモチベーションの向上も期待できます。コミュニケーションを密に取れるというメリットもありますし、単独での学習にはない様々な魅力が存在すると言えます。たまには友達を誘っての勉強会も開いてみてはいかがでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

早慶専門で個別指導塾しています

早慶専門で個別指導塾しています
PAGE TOP