偏差値30から早慶の英語を読むための勉強法【ステップ2】
2文以上からなる1パラグラフを理解できる
目標到達までにかかる期間:1.5〜2ヶ月
多くの受験生はこのレベルを意識的にしている人はいませんね。
ただ漫然と長文を読んで、漫然と選択肢を選んで勉強した気になっています。
それで慶應早稲田にいくことができますか?
1つのパラグラフに筆者の言いたいことは一つだけ!
文章には、心があり筆者の伝えたい想いが詰まっています。
その想いの部分を無視して適当に速く読むことだけに重点を置いて読んでも
もちろん長文は解けるようにはなりません。
筆者の想いは1パラグラフの中に1つだけ詰まっています。
1パラグラフを1つの宝箱だと考えると、 その箱を開けるための鍵は1カ所しかありません。
それっぽいものは全部それっぽいだけで同じことを形を変えて繰り返しているだけなんですよ。
これが、1パラグラフ1クレームの原則です。
*クレームというのは誰かに文句をいうことではなくて、筆者が伝えたいメッセージと同じ意味です。
パラグラフって一つの文章だけで構成されているわけではないじゃん!
あなたの言いたいことはわかります。
パラグラフって複数の文章で構成されているのにどうして言いたいことが一つになるのか?ということですね。
これは私も英語のこの1つのパラグラフに1つの言いたいことという原則を学んだ時に迷いました。。
だって文章が複数あるってことは色々と違うことをいってそうですからね。
でもそうではなくて、文章にはそれぞれ主張の方向性があって、
その方向性に応じて筆者の言いたいことを文章の形を変えて説明しているのです。
これはわかりやすく言うと・・・
1つの文章はポケモンのメタモンを考えてもらうと良いです。(今の受験生はわかりますかね?笑)
どれだけ形が変わって変身をしてもメタモンはメタモンです。
ヒトカゲに変身していてもルカリオに変身していても全部メタモン!
すなわち、全部同じことを言ってるってことです。
では筆者の主張はどうやって現れることが多いのでしょうか?
皆さんが何か人に伝えるときにその言葉にはどんな意味合いが込められていますか?
例えば・・・
自宅の冷蔵庫の中に楽しみにとっておいたシュークリームを兄に食べられた場合を想定してください。
その場合兄に対して、
「私のシュークリームを返して!なんで勝手に食べたの!」
ってなりますよね?
ここにはシュークリームを勝手に食べられたことによる兄に対しての怒りが込められていますね。
他の例でもあなたが何か人に対して思いを告げるときには、何かしらの感情がこもっているのです。
すなわち、
文法や単語に感情をこめた部分が主張になります。
日本語だとわかりつらいのですが、
英語の場合は形で簡単に感情がこもっているかどうかを見破ることができます。
普通の文章と感情のこもった文章を比較してみよう
早速、文章の違いを比較してみましょう。
通常の文章
He plays tennis. →彼はテニスをしている。
テニスをしているという状況を描写しているだけですね。
たとえこの文章内の彼=松岡修造であっても、感情は一切こもっていません。
ただ彼はテニスをしている。という状況を描写した文章になります。
感情がこもった文章
He must play tennis. →彼はテニスをしているに違いない。
さっきと一変してmustが入っただけで文章にメッセージ性が変わっているのがおわかりですか?
mustを使うことで筆者の推測を表現することができているのです。
どういう状況かというと・・・
彼が目の前にいなくて私ともう一人友達がいて彼の話が偶然話題に上がってきたという場面を想定してください。
もう一人の友達「彼って今何してるかわかる??」
私「彼はテニスをしているにちがいない!」
ってことです。さっきの文章と明らかに違うということがわかりましたでしょうか?
主張をつらつらと説明していくのがパラグラフの役割
ではなぜこのような主張を見破る必要があるか?というとこの主張がなぜそのように言えるのか?、
またどのような方法ですることができるのか?を説明したのが1つのパラグラフなのです。
さっきの1パラグラフ1クレームの意味が少しは分かっていただけましたでしょうか?
クレームの方向に対して説明を加えていくってことですね。
同義・類義語を覚える必要性とは?
なぜ同意類義語を覚えなければいけないのでしょうか?
それは、先ほどいった1つの言いたいことを1つの言いたいことを形を変えて説明していくということに関係しています。形を変えていく際に、始めに言った主張の同意類義語を使って説明していくのです。
さっきの例を用いて説明するのであれば、同意・類義語を理解できなければ、
メタモンの変身を見破ることはできないということです。
違う形で説明されても同意類義語であることがわからないと残念ながらそれが理解できないんですね・・・
ですからこれを見破れなければ、
パラグラフ内でどのように文章が展開されているのかがよくわからなくなってしまうのです。
なぜ筆者のクレームを見破らなければいけないのか?
「こんなクレームなんてこと学校で勉強してないし、塾の先生も教えてくれないけどどうしてこんなのつかえるようにならなければいけないの?」
「普通に読んでたらダメなのですか?」
確かに、こんなクレームなんて原則は学校でも、予備校でも一切習いません。
なぜなら高校の先生も予備校の先生も知らないからです。
ではなぜこれを使いこなせるようにならないといけないのか?
それは
▶筆者のクレームを見つけることが結果的に速読に繋がること
▶クレームに基づいて設問は作成されている
この2点に関係しています。
大学レベルで英語を勉強した人であれば必ず英語のロジックを勉強することになります。
ですから大学の先生もこの英語のロジックに応じて設問を作成されているのです。
そうでないと、選抜試験にならないですからね。
学生が論理的に考えることができるかどうかを試すのが入試です。
ですから、クレームを見抜けるかどうかを重視しているのです。
この論理力というのは人によって異なります。
ですから、予備校の先生や学校の先生などのような初めから勉強が好きな人は
「英語が読めれば解ける」→自分の先天的に持つ論理力で乗り切ってるんです。
だからこの論理の部分が指導できないのですね。
もちろん、論理力というのは意識的に鍛えることが可能です。
ですから低偏差値から合格するには論理力を鍛えないとまず早慶に合格するのはムリなのです。
ステップ2をクリアするためのAcadmiA推奨教材
英文解釈教室(長文部分)
詳しい使い方はこちら【時間に応じて読むべき章を紹介しています】
横山の英語長文をロジカルに読める本
早慶レベルの英文を読めて解けるようになるための必読の本です。
1億人の英文法
単語王
仕上げに…
論理を読み解く英語リーディング
さまざまなタイプの問題形式で論理を試すことができます。
またこの本を最後まで完璧に仕上げることで無意識のうちに同型反復を取るようになっています。
ここまで理解ができれば、早慶の過去問をやって5~6割取れるようになります。
ここでステップ2までは終わりです。