使用教材
入試現代文のアクセス 発展編
完成までの期間
1ヶ月
使用者想定レベル
現代文の問題をある程度行なってさらに演習量を増やしたい学生
偏差値50程度の学生
具体的には・・・
▶文章の論理の構造がよくわからない学生
→接続詞、指示語が文章中でまだよく使いこなせない
▶論理を少しわかってきたけど評論用語をうまく使いこなせない学生
→評論用語をまだ覚えきれてない学生
この参考書を完璧にしたらできるようになること
理論としては55~60レベルまで
→問題には具体性の高いものをステップ1で扱っていて、ステップ2では少々知識がないと読むのが大変な評論もでてきます。
このステップ2までを完璧にできればMARCHレベルの大学でも対応することができます。
使い方
初期段階
以下の順番で勉強を進めてください。
- 問題文をコピーする
- 問題文を読む
- 問題文を読み進めるうちにわからない部分が印をつけておく
- 最後まで読み切ったら、わからなかった点をなぜわからないのかを考える。
*考える視点
論理レベルでわからないのか?
知識レベルでわからないのか?をはっきりさせる
→論理レベルでわからない場合を赤ペン、知識レベルを青ペンと色を分けてみるとわかりやすくてよいです。 - わからない点を判明させたら、問題文を要約していく
- 問題を解いていく
- 正しい解答の根拠は全て文章内から取っていく。
→余裕があったら間違っている選択肢の根拠も取れると良い - 全て解き終わって全ての解答に自信があるときのみ、解答を読む
→勘で当てても再現性がないため実力は一切つきません。 - 解答を読んで自分の読み、答えのどこが間違っていたのかを確認する
- 確認を終えたら、再度要約する
- 要約を終えたら白文(何も書いてない状態のもの)を音読する
ステップ1目次
- 「モードが違う」佐藤雅彦
- 「里の在処」内山節 早稲田出題実績
- 「工場見学」小川洋子
- 「口承伝承論」川田順造 早稲田出題実績
- 「家族の夢」小林恭三
- 「老いの空白」鷲田清一 早稲田出題実績
- 「銅索電車」村田喜代子 →小説
→ステップ1はエッセイ形式で具体性の高い例文が多いので読みやすいかと思います。
文章の難しさに翻弄されずに文章の論理構造だけを訓練してみてください。
現代文で必要な抽象化能力とは?
現代文の論理構造をわかるようになるための必要不可欠な概念です。
論理構造がわかる=長い文章をある一定の塊で自分の言葉でまとめていき、どのようにして筆者が自分の論を認めさせようとしているかを理解するということです。
抽象的な部分を中心にして、抽象的な部分でわからない部分だけではわからない部分を具体的な部分で補って理解していきます。
抽象的な部分というのは文章の中での一番のエッセンス部分です。
ですが、そのエッセンスだけでは相手のことは理解できませんよね?
例えば、いきなり「日本はいい国だ!」という主張だけではよくわかりません。
この「日本はいい国だ!」という主張になぜ日本がいい国なのか?、またはどのように良い国なのか?をさまざまなレベルの具体度の具体例を伴って説明していくのが現代文です。
このように文章が具体と抽象を行ったり来たりしている部分を使いこなすことができるのが論理的に読むことができた!というレベル感なのです。
1文1文この文章はどのレベルの抽象度なのか?ということを比較していきながら文章を読んでいくとわかりやすいかと思います。
ステップ2目次
- 「境界線の政治学」 杉田敦 早稲田出題実績
- 「父の鴎外」 須賀敦子
- 「日本文化 モダンラプソディ」 渡辺裕 早稲田出題実績
- 「レヴィナス入門」 熊野純彦
- 「断つこと、放つこと」 松浦寿彦 早稲田出題実績
- 「物理学と神」 池内了
- 「悲劇の解読」 吉本隆明
- 「三四郎」 夏目漱石 →小説 早稲田出題実績
ステップ2の文章はステップ1の文章から一転して抽象度がグッと上がって扱っている題材も国家論や近代との対比を加えた文章が多くなっています。
実際の早稲田の入試よりかは遥かに簡単なレベルです。
この程度の文章は完璧に理解をして自分のものにしていきましょう。
文章を自分のものにするためには要約が一番です。