読解を深める現代文単語
完成までの期間
3~4ヶ月
使用者想定レベル
ある程度の語彙に自信があって、早慶レベルで語彙を鍛え直したい人
この参考書を完璧にしたらできるようになること
早慶レベルの文章を読んでいて、わからない単語がなくなる。
難単語を豊富な実例、またテーマで覚えることができるので言葉を自分の言葉として覚えることができます。
使い方
初期段階は・・・
最初の1週間は1章と2章のテーマ別重要語のテーマ解説部分のみ読んでいく。
第1章で紹介されている単語
具体⇔抽象
普遍⇔特殊
絶対⇔相対
主観⇔客観
理性⇔感性
第1章では上記の対の概念を一つの図にしてわかりやすく説明してくれています。
また一つの単語に対して同義語、参照語、例文、練習問題があるためつかいこなせるようになります。
なぜ現代文単語を覚えることが重要なのですか?
現代文単語は人が考える際の視座として使用するからです。
現代文単語を覚えるのは歴史の用語のようにただ暗記をするのとはちょっと違います。
例えばまず歴史用語の場合で考えてみると、「徳川家康」という言葉を覚えたところで考えが深まったりしないですよね?
考えが深まるというのは、普段見てる世界を変える働きをもつことです。
もうちょっとわかりやすくいうと、昨日までの自分とは違うメガネをつけて世界を見るようになるということです。
これはたとえ歴史用語の場合だと、何百何千とおぼえても身に付けることができないのです。
*もちろん、全く変わらないわけではないです・・
現代文単語一個理解できたときと歴史用語を1個覚えた時のインパクトを比べた場合です。
現代文の単語と歴史用語などの暗記用の単語では、覚える目的の質が違うのです。
例えばこの参考書の第1章の一番初めに紹介されている「具体⇔抽象」という言葉で見ていきます。
まずは以下の図を見てください。
具体⇔抽象という単語を覚えると上記のようなイメージを持つことができて、
「今考えていることの上位の概念(図の中の上にある層)はなんだろう?」、
「下位にある概念はなんだろう?」ということを考えることができます。
この具体と抽象の関係の何が大事なのかというと、この具体と抽象がわからないと
英語や現代文の文章構成は現代文の読み方の部分で習った「いいかえ」の概念を理解することができないからです。
*まだ早慶レベルの現代文の読み方の部分を読んでいない方はこちらを参照してください。
評論では、違う形の文章でも筆者の論理の展開の方向に沿って同じことを言い続けます。
この同じことを言い換え続ける際に、同じことを言葉を変えて文章の具体度や抽象度を変換しているのです。
ですから、この具体⇔抽象という概念がわからないと評論文で筆者の言いたいことが全てバラバラに見えて
いつまでたっても文章を理解することができないのです。
ですから、この第1章は大事なのです。
第2章では何が紹介されているのか?
紹介されているテーマ
言語とコミュニケーション
知と科学
人間
近代
現代・国際化
異文化
日本と伝統文化
芸術
文化
表現
現代文の評論を読み進めるために大事な背景知識です。
背景知識の大事さは現代文の読み方の部分でも言ったとおりです。
MARCHレベルの英語は簡単に読めるけど、早慶レベルの英語が読めない学生は
この背景知識の詰めが甘い場合が多々あります。背景知識を人に説明できるレベル感まで
自分の頭に落としこんでください。
第1・2章を覚えられたら第3、4章を覚えていく
第3,4章は外来語や小説で使われる単語です。
早稲田やセンター試験の問題で直接問われることも多いものが多いので、
1つずつ丁寧に覚えていきましょう!