使用教材
入試英文・精読の極意
完成までの期間
1~1.5ヶ月
使い方
1日1長文。
筆者の意図がなんなのか?を常に考える。
ロジカル・パラグラフリーディングをできるようになるための最後の砦。
問題を解いても、答えをすぐに見ないでよく考えてから解いてください。
長文に入る前に別冊の「長文を読む10の軸」を読み込む。
この参考書のポイント
この参考書のスゴイところはロジカルリーディングやパラグラフリーディングという言葉を
一切使わないでいかに筆者の主張を読み取っていくか?という論理的に読めるようになるには
どうしたら良いか?の部分を丁寧に教えてくれています。
長文を読む10の軸とは何か?
この参考書が冒頭で紹介している英文を読む際の基本姿勢です。
本書ではこの基本姿勢を徹底的に自分の力に身につくようになっている。
- 軸1 筆者や登場人物の置かれている立場から予想されるものの考え方をつぶさに読み取る
- 軸2 これまでの読書体験などで得た知識や蓄えてきた常識が他の考え方を拒む先入観になってはいけない。
- 軸3 与えられる情報や歴史的背景や社会の一般的な考えに照らしあわせてみる
- 軸4 全体と部分を耐えず照らし合わせる
- 軸5 抽象的な内容は、できるだけ卑近な例に引きつけて考える
- 軸6 与えられた具体例を大きな枠で考えた時に明らかになる特徴を探る
- 軸7 不明瞭な書き出しの場合にも慌てず、今明かされてないこともこの先で情報が明かされるはずだと考える
- 軸8 概念を表す言葉が多用されている場合は、まず概念を表す言葉同士の関係を考える
- 軸9 英語のレトリックに注意して、その意図された効果を考える
- 軸10 筆者の論の進め方を自分なりに再構築してみる
10の軸の表題部を見てみるだけでもいかにこの本が他の本を凌駕しているのかが実感できるかと思います。
大学受験の参考書は基本的にどの本も文構造やそれっぽい論理の構造が書かれたものがあるだけで、
実際に英文を筆者の主張を的確に読み取るためにはどうしたら良いのか?という点でかかれたものは、
数少ないです。20年近く前の参考書ですが、内容は未だに色褪せないものです。
英語を構文という視点ではなく、筆者の主張という高次元のレベルから読むには必須の参考書です。
この本を終えた後にはどんな英文であっても自信を持って読み取ることができます。