今回は慶應義塾大学の創設者、福澤諭吉のエピソードを紹介します。
AcademiAのブログを見てくれている方の中に福澤諭吉先生を知らない人はいないでしょう。
彼は『天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らず』の言葉で有名ですよね。
しかし本当に彼が言おうとしたことを、
誤解しているひとが多いような気がします。
実はこの言葉には続きがあって、
原文は
『天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らずと云えり。されば天より人を生ずるには……』
と続きます。
簡単に要約すると、
『世間では平等を唱ってるが、実際は差がある。
その差は学びだ。難しい仕事をする人は身分の重い人とされているし、
簡単な仕事をする人は身分の軽い人とされている。
それは先天なものではなく、後天な学びによって決められる。』
つまり、賢人と愚人との違いは学ぶと学ばざるとにある、
チャンスを活かしてがんばりなさい!ということなのです。
福澤諭吉の失敗とは?
さて、そんな福澤諭吉も勉強で、ある失敗をします。
江戸時代の日本人にとって、「西洋の言葉」とはオランダ語でした。
(日本史をとってる方は、鎖国下での日蘭貿易を思い出してください。)
そのため福澤諭吉は、4年間オランダ語を熱心に勉強ました。
そして開国の時になりました。
横浜が開港されました。
そこで福澤諭吉は、長年勉強してきた自分のオランダ語がどれほど通じるかためしてみようと、
外国人居住区へ向かいました。
ところが、
全く通じなかった。。。笑
なんと当時、横浜で一般的に使われていたのは、
英語に変わっていたのです!
さすがの諭吉もしょげたそうです。笑
ですが、彼はめげずに独学で英語を学び、
なんと2ヶ月で会話できるほどになったそうです。
結果に合わせて勉強をしていこう!
使えない知識を身につけてしまっても、 誰からも評価されません。
たとえ熱心に勉強しても、です。
みなさんは、本当によく勉強されていると思います。
最近はスタバで受験生をよく見ますが、
皆黙々とがんばっています。
でも結果に差が出るのはどうしてでしょう。
それは【志望校の試験内容に合った勉強をしているかどうか】が関係しています。
福澤諭吉のオランダ語学習のようになってはいけません。
彼は自分で気づいて、軌道修正することができました。
みなさんはどうですか?
もし自信があれば、素晴らしいことです!続けてがんばってください!
「私の勉強の方向性は、果たして正しいのだろうか」
一度自分に質問してください。
間違った方向で勉強をしてしまっては全く成果は出ません。
もっと福澤先生を知りたい方はこちらを御覧ください。福澤先生のアニメです。