一時記憶における記憶保持期間は「たったの20秒」とされているため、パッと見た情報をすぐに忘れてしまう現象は、「一時記憶だけしか使っていない状態」と捉えて良いでしょう。
これに対して「覚えよう!理解しよう!」という意志を持ってインプットした情報は、一時記憶から「短期記憶」という領域に入っていきます。
自分が興味や関心を持っている情報も短期記憶に一時保存される傾向がありますので、自分が覚えようとしている内容に対して「好奇心を持つこと」も記憶力を高める上で非常に重要なことだと言えそうです。
記憶は、「一時記憶から入り、短期記憶を経て長期記憶にシフトする」という流れとなりますので、すぐに忘れてしまう一時記憶状態から脱するためにも、自分が挑戦している問題に対して好奇心を持つ努力をした方が良いでしょう。
ちなみに、短期記憶に移った記憶は1〜2週間保存されるため、ここまで来れば定期テスト対策には万全と言えそうです。
復習をすることで長期記憶となる!
自分が覚えた情報を「大学受験でアウトプットできる記憶」にするには、短期記憶から長期記憶という領域にシフトする作業が必要です。
長期記憶となった情報は、今後もずっと自分の脳に残っていきますので、受験勉強に限らず、一生涯の糧となる知識になると言えるでしょう。
長期記憶領域に情報を入れるには、何度も復習をして「この情報は長期的に記憶しておくべきだ!」と今回の記事ではどのように私たち人間がものごとを覚えていくのかを考えていきます。
記憶にはさまざまな種類がある!
記憶には、一時記憶、短期記憶、長期記憶の3種類があります。
人間の脳の容量には「限り」があるため、この3つの記憶のメカニズムを知って、「効率良く記憶すること」が必要となります。
今回は、勉強に役立つ「記憶の仕組み」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
私たちは日々どのようにものごとをインプットして、
どのようにして理解しているのでしょうか?
毎日同じようなものを見ているような状況でも人によって覚えている事柄が異なります。
このような状況が何故起こりうるのかを考えてみましょう。
そのためには、記憶の仕組みを考える必要があります。
記憶は移し替えられていく!
一時記憶は、脳に入ってくる情報を記憶する「入口」のような存在です。
脳に教えてあげる作業が必要となります。
暗記と復習を何度も繰り返す作業は、「長期記憶の扉を開けること」に繋がりますので、受験勉強を効率化するためにも、ぜひ実践してみてください。
この本がオススメ!
効率的に覚えるためにはある程度記憶の仕組みを知っておいたほうがよい!ということが今回の記事で理解して頂けたでしょうか?
まだ受験まで1年以上ある場合は、上記の本を読んでみると良いでしょう。
脳科学者池谷裕二さんが高校生向けに書いてくださった本なので高校生でも読みやすいかと思います。
上記の本を読んで脳の仕組みに興味を持った学生は同著者の、
「進化しすぎた脳」や「海馬 ー脳はつかれない」などを読んでみても良いですね。