勉強というと、図書館や学校で机に向かってしずーかな場所で勉強する! と考えている人が多いと思います。
確かに、周りに何も音のしない状況だと邪魔となる要因がないので集中して勉強できそうですね。
ですが、実は机にしがみついて勉強するのは非効率化もしれないというデータがでてきています。
場所を変えると記憶力が2倍変わる?
「ニューヨーク・タイムズ」によると、1978年の実験で大学生に対して40個のワードリストを与え、窓のない散らかった部屋と、中庭が見える落ち着いた部屋でこれらを記憶させたところ、同じ部屋でこれにトライした学生よりも、両方の部屋で勉強した学生のほうが2倍も記憶した単語の数が多かったそうです。
リビング学習が効果を生む!?
普段勉強机に向かって勉強している人が場所を変えてリビングで勉強するという場合があるようです。ですが、ある調査によるとリビングでの学習は自分に関係のある雑音が多いため気を取られることが多く、結果的に全然集中できないというケースが多いようです。この実験ではある女子高生に自分の部屋、リビング、図書館、ファミリーレストランで30分勉強してもらってテストの点数を比較しました。テストの内容は本人とは全く関係のない地方都市の歴史が書かれた江戸時代の年表です。
結果は以下のとおりです。
勉強した場所 | 点数 |
---|---|
自分の部屋 | 2点/10点 |
リビング | 2点/10点 |
図書館 | 2点/10点 |
ファミリーレストラン | 5点/10点 |
リビングと自室での結果が同じというのは理解できますが、静かで集中できる図書館でも同じ点数というのは意外ですね。上記のニューヨーク・タイムズでの実験でもそうですが、ファミリーレストランのような少し雑音、雑多な風景の方が図書館の様な静かな場所よりも記憶の効果は高いようです。
記憶力を高めるには脳の仕組みを理解する!
ヒトの脳には勉強している内容と勉強している環境を結びつけて考える傾向があるようです。例えば関ヶ原の戦いの東軍、西軍に出陣している武将の名前を覚えている時にファミレスのメニューと結びつけたりしているのです。最近の脳科学で一つのことを覚えるのに複数の内容を結びつけると効率よく覚えられるということがわかっています。これが図書館のような静かな場所よりも雑多な雰因気の場所のほうが成果が得られるということなのです。
こうした脳の理解の構造を覚えることでどんどん効率よく勉強していきましょう!
脳の構造を知るためにおすすめの本です。
参照記事:目がテン 必勝テスト一夜漬け術
必勝 テスト 一夜漬