暗記は起きている時ではなく睡眠時に行われる!?その仕組みとは?

暗記作業って起きている時に必死になって覚えることが多く、テスト前などは徹夜でのり切ろうとすることも度々ありますね。

次の日に出題される徹夜で勉強して乗り切る!という非常に短期の記憶であれば、寝ないで頑張るというのも戦略としては良いかもしれません。

睡眠時間を削ってまで勉強するという戦略に出る人が多い中、今回は寝ることが記憶につながることをお伝えいたします。

意外かもしれませんが、寝ることが長期的な記憶には効果的なのです。

 

レム睡眠で記憶力がアップする!

日中の授業や勉強によって覚えた情報は、眠っている間に数回訪れる「レム睡眠」のタイミングを使って脳内で整理される仕組みとなっています。

勉強によってインプラントされた情報は、一時的な保管庫である「海馬」に入ります。

海馬はパソコンで例えるメモリーのような役割であるため、その記憶を「大脳皮質」という収納庫にきちんと入れなければ、次第に忘れ去られてしまう難点があるのです。

そんな海馬→大脳皮質への移動や整理、選別などを行うのが、レム睡眠となります。

 

確認!レム睡眠って何ですか?

レム睡眠とは、脳も体も休んでいる状態(ノンレム睡眠)に辿り着く雨に訪れる、「体は深く眠っているのに、脳は元気に動いている」という状態です。

90分に1 回訪れるレム睡眠は、1回10〜20分の時間の中で、海馬に入っている一時的な記憶を選別していく作業を行います。

レム睡眠は長すぎても「熟睡感が減る」などの問題がありますので、たくさんの暗記をしたいと思っている学生の皆さんは、7〜8時間の睡眠時間を確保して、ゆっくり記憶の整理をしていくべきと言えるでしょう。

良質な睡眠は「昼間の記憶力アップ」にも高い作用がありますので、脳を効率良く回転させるためにも、眠りを重視した生活習慣を心掛けることが理想と言えるでしょう。

 

アメリカでも実験が行われている!

アメリカのノースウェスタン大学では、睡眠中に流した音楽に関する記憶量について、さまざまな実験を行っています。

この実験では、「覚醒している日中に聴いた音楽よりも、睡眠中に聴いた音楽の記憶量が多いため、演奏者がすぐに弾けるようになる」という結果が出ています。

体がリラックスしているレム睡眠の時間は、暗記用のCDなどもスムーズに覚えやすい特徴がありますので、普段と異なる学習アプローチとして睡眠を上手に活用してみてください。

 

 まとめ

起きているという自分の意識の中で行われていることだけで私たちは判断してしまいがちですが、眠るという無意識の状態の中でも記憶という動作を行なうことができているのですね。

これからは眠るのを削ってまで勉強するのではなく、記憶するために睡眠をとるようにしてみてはいかがですか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

早慶専門で個別指導塾しています

早慶専門で個別指導塾しています
PAGE TOP